君とワタシと貴女とボク
小惑星
睡眠中の相手
起こしていいものかどうか…

「どうしよう…」

すやすやと、幸せそうに眠る男の子
起こしてしまうのは、気がひけてしまう

でもこの本…
本当に本人に読めるのだろうか?

失礼かも知れないが、見た目中学生に見える彼には
到底無理に見えてしまう内容だ

こんな哲学的な内容であることを、彼は知っているのだろうか

自分のレポートもかかっている
ここは心を鬼にして

「あの…すいません。」

遠慮しながらも、肩を揺する
小さく反応した彼は





初めて見るぐらい綺麗な瞳をしていた
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