シロネコの大冒険
その後ももう、こんな調子なのです。


○「僕はパワーストーンの効果を感じられ
 ます」
      
 →「そんなの大したことない」


○「僕は呼吸で気が吸えます」

 →「そんなはずない」


○「僕は金のオーラだと言われたんです
  が」

 →「そんなはずない」


○「友人にもらった気のシールをペット
  ボトルに貼ってます」

 →「グッズに頼っているうちは大した
   ことない。
   気は自分で出せるのだから」


その他、「前世でどうと言われた」と
言っても「前世が気になっているうちは
大したことない、今が大事だから」と
言われるしで、

その人は全然ケンカ腰ではないんだけど、
どうも自分以外の人に霊能力があるのが
あまりうれしくないみたいなのね。

まあ僕の霊能力なんて、今のところ
それほどのものではないから「大した
ことない」で良いんだけどさ、

僕はあなたと張り合いに来たんじゃない
んだから、そんなに否定してかからなく
てもいいじゃんよ~、と思ってしまった
(笑)

でもこの人、別に悪気はないんだよね。
心理学に「自分肯定、他者否定」という
性格のタイプがあるんだけど、

この人はもともとそういうところがあっ
たのが、並外れた超能力を努力して身に
つけたもので、自我が肥大化している
人みたいなんだね。




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