シロネコの大冒険
「夢分析」もフロイトの仕事。

ですが、フロイトの夢分析は、何でも
「性欲」の問題につなげて考えてしまう
ので、あまり良くないと思います。

フロイトは先駆者だから誤りもあったと
見えて、心の問題の多くを「性欲」の
観点から見てしまうので、

まあそこは適切ではなかったでしょう
ね。

だから弟子とされるユングも

「先生、私は先生のおっしゃることの
 多くには納得できますけど、

 その性欲がどうとかばかり言うのは
 ちょっとついていけませんね」

ということもあって、結局ケンカ別れ
してしまいました。

なんでフロイトがこんなに性欲を中心に
心理学を考えたのかというと、

僕が思うにこれがまさに「投影」という
ことで、フロイト先生自身が、自分の
性欲に悩まされていたんじゃないかな~
と思います。

「投影」というのは、「本当は自分が
思っているのに、自分の外部にそれを
見てしまうこと」で、

自分の方が嫌いに思っている相手に
ついて、本当は相手の方は何とも思って
いないのに

「あいつは俺を嫌っているんだ」と
思い込んだり、

ネコが好きな人が流れる雲を見たときに
「あ、あの雲ネコみたい」と言ったり
します。









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