シロネコの大冒険
なんで僕がまた店に入ったかといいます
と、僕は店から出て歩きながら

(やっぱり一時間も余分に話してもらっ
 て、3000円で済ませてもらうのは
 ちょっといけないのではないか。

 せめてあと何千円かは置いていくべき
 ではないか?)

などとずっと考えて、思い切って戻ること
にしたのです。

「すみませ~ん」

と店に入ると、「どうされたんですか?」
と言うので「もう少し払いに来ました」
と言ったところ、

いいですよ、ということなので、僕は
お礼を言って店を出ました。

ここから2つのことが分かりました。

ひとつは「この占い師さんは充分儲かって
いて、お金には困っていないらしい」

ふたつには「僕が戻ってくる」ということ
を予知はしていなかったらしい、という
ことです。

ただし来客の予知は、日常ではいちいち
していないだけで、気合を入れればできる
のかもしれませんけどね(笑)




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