恋のチョコレートマジック
夜８時頃にお姉ちゃんがデートから帰ってきた。

｢お帰り、お姉ちゃん！｣


｢だだいま、すみれ｣


｢あれ？‥‥お姉ちゃん朝ネックレスなんかしてたっけ？｣


｢あら、すみれ気が付いちゃったの｣


お姉ちゃんはなんだかとても嬉しそうな顔をしてネックレスを首から外す。


｢これ、明宏さんがプレゼントしてくれたの｣


お姉ちゃんが見せてくれたネックレスは淡いピンク色をして、キラキラ輝くビーズで作られているとても繊細なものだった。


｢ステキなプレゼントだね‥‥お姉ちゃん｣


ネックレスはお姉ちゃんの部屋にあるジュエリーボックスに大切にしまわれた。


｢そう言えばお姉ちゃん、明宏さんにはあの秘密のこと話したの？｣


｢それとなく話したけどあまり信じてくれてないみたい｣


普通は信じないよ。
私自身だって未だに信じられないし。
私達の秘密、普通じゃないし。


｢でも機会があったら本気で話をするつもりよ｣

お姉ちゃんが不安が入り混じったような顔をしながら微笑んだ。
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表紙・目次

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