ねむねむおーじ<短>


“まじかよ”は私の台詞。




『ちょ…まっ……今のは…その…』




混乱してる水原君はちゃんと喋れてなくて。




「私のこと……好きなの?」


水原君に近づく。



『おま…待てって…』


顔を背ける水原君。






「聞かせて…お願い」





本当だったら嬉しくて嬉しくてたまんないの。





『ほ…』

「ほ?」


『…本当だよ』


私の目を鋭く捕えた水原君の目。




『これで満足か?』



満足なんてもんじゃない。

溢れそうなくらいだよ。





「私の方が好きだもん」

『あ?ありえねぇな』




椅子から立ち上がった水原君は、机に私を押し倒した。






『俺はずっと前から好きだったんだよ』


「わ…私もだもん」



って…………


「いつから??補習室で会う前から!?」


『…そうだよ。お前雰囲気ぶち壊し』



だってだって…。

ビックリするよ!

名前さえ知られてないと思ってたのに。





「何でっ『もう喋んな』


「ん…」



まだいっぱい聞きたいことはあるのに、水原君からの激しいキスで、そんなこと考えられなくなってしまった。





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