【邪々猫通り】

『煙』



あたたかいもので
ありたかった

あなたがくれた
優しい文字達を

息を止めながら
読んでた己に
苦笑する


容赦なく
空回りばかりの
過去の時を

息すらできないほど
守っていた


願掛けなど
もう必要もない
独り泣きながら

タバコに
火をつけて

やっと

息を吐く…




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