Tears
「課長~!!聞いて下さい!
昨日彼氏の家に行ったら女の子の匂いプンプンしてたんですよーー!!あれ絶対浮気ですよね!?もうやだーー!!!」
後輩の美加ちゃんが定時になると同時に私の机まできて愚痴を言い始めた。
私は少し笑いながら美加ちゃんの話を聞く。
「どう思います!?課長!」
半泣き状態で私に意見を求める美加ちゃんに私は自分の考えをいう。
「う~ん…彼氏にはちゃんと聞いたの?もしかしたら美加ちゃんが誤解してるだけかもしれないじゃない。」
私の言葉に美加ちゃんが少し気まずそうな顔をした。
「だって…」
「だってじゃないでしょ。
美加ちゃんの事だから話もろくに聞かないで部屋飛び出したんでしょうけど…。今日電話してみなさい。ちゃんと聞いて確かめてきな。」
私は諭すように美加ちゃんに言い放つ。ちょっと強めに言っちゃったけど美加ちゃんの為だから仕方ない。