Another World

「ケホッケホッ・・・の・・・喉が・・・」



亜修羅が喉を押さえている.



「あんな大きな声出すからよ.少しは考えないと」


麻白が呆れたように言った.



「ケホッ・・・だって・・・仕方・・・ない・・・でしょ」


咳をしながら苦しそうに抗議する.



「翔羅たちが来たよ」


紅が亜修羅にを水筒渡しながら言った.



「さっきの遠吠え,お前だろ?」



翼覇が亜修羅を見ながら言った.



「ん・・・.そうだよ.ヴェノスの動き止まったでしょ」


水を飲みながら答えた.



「ああ.助かったありがとな」



翔羅が礼を言う.その言葉を聞き,亜修羅は満足げな顔をした.


「ここはもういいだろ.早く戻ろう」



来栖の意見に皆が同意した.六人は戦場を後にした.

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