Another World
プロローグ
「ぐあっ!」「ギャァァッ!」
殺されていく敵兵達。無様に倒れていくその姿を見ながら,紅はアーミーナイフを振り血を飛ばした.
隣にいる麻白はべレッタM1951,M84に弾を篭めている.
同刻・同戦場にて――
亜修羅が,何人かの兵士に囲まれていた.
「化け物が!」
「生意気なガキめ!!」
「殺してやる!」
口々に叫ぶ兵士達.しかし,亜修羅はそんな罵声に顔色一つ変えずに言い放った.
「うるさい」
地を這うような低い声と同時に,亜修羅の体が何倍にも膨れ上がり銀色の毛が溢れ出した.
亜修羅は人の3倍ほどの大きさの銀狼に変化した.
「うわぁぁぁぁ!!」
「化けやがったなこのガキ!」
狼は耳障りだというように2,3度頭を横に振ってから巨大な遠吠えをした.
兵士達が後退しながら亜修羅を銃撃する.しかし,亜修羅は素早く回避する.
弾は全て掠りもせず,明後日の方向へ飛んで行った.
『俺を撃つとは・・・.いい度胸だな』
赤い瞳が兵士を捕らえる.大木のような太い前足を動かすと,鎌のような黒光りする爪が地面を引き裂いた.
『死にやがれ!』
グワッ!と大きく口を開け襲い掛かる亜修羅.
口の中に並ぶナイフのような牙に兵士達が太刀打ちできるはずがなく,すぐにその場にいた殆どの兵士が噛み殺されてしまった.
「く・・・食うな!殺さないでくれ!」
1人の兵士が腰を抜かして震えている.
震えていたところで同情されるわけがない.
亜修羅は冷めた声で言った.
『今まで散々この国の者達を殺してきただろう?その報いだ.貴様だけが助かると思うな』
動けない兵士を見ながらゆっくりと前足を上げる.
『そして・・・誰が貴様のような食中りしそうな奴食うかよ』
グシャッと嫌な音がして兵士は踏み潰された.
亜修羅は元に戻り,惨状と化したその場を再度見回してから,
「そろそろ戻るか」
背中のモンドラゴンM1908を背負い直して歩き出した.
殺されていく敵兵達。無様に倒れていくその姿を見ながら,紅はアーミーナイフを振り血を飛ばした.
隣にいる麻白はべレッタM1951,M84に弾を篭めている.
同刻・同戦場にて――
亜修羅が,何人かの兵士に囲まれていた.
「化け物が!」
「生意気なガキめ!!」
「殺してやる!」
口々に叫ぶ兵士達.しかし,亜修羅はそんな罵声に顔色一つ変えずに言い放った.
「うるさい」
地を這うような低い声と同時に,亜修羅の体が何倍にも膨れ上がり銀色の毛が溢れ出した.
亜修羅は人の3倍ほどの大きさの銀狼に変化した.
「うわぁぁぁぁ!!」
「化けやがったなこのガキ!」
狼は耳障りだというように2,3度頭を横に振ってから巨大な遠吠えをした.
兵士達が後退しながら亜修羅を銃撃する.しかし,亜修羅は素早く回避する.
弾は全て掠りもせず,明後日の方向へ飛んで行った.
『俺を撃つとは・・・.いい度胸だな』
赤い瞳が兵士を捕らえる.大木のような太い前足を動かすと,鎌のような黒光りする爪が地面を引き裂いた.
『死にやがれ!』
グワッ!と大きく口を開け襲い掛かる亜修羅.
口の中に並ぶナイフのような牙に兵士達が太刀打ちできるはずがなく,すぐにその場にいた殆どの兵士が噛み殺されてしまった.
「く・・・食うな!殺さないでくれ!」
1人の兵士が腰を抜かして震えている.
震えていたところで同情されるわけがない.
亜修羅は冷めた声で言った.
『今まで散々この国の者達を殺してきただろう?その報いだ.貴様だけが助かると思うな』
動けない兵士を見ながらゆっくりと前足を上げる.
『そして・・・誰が貴様のような食中りしそうな奴食うかよ』
グシャッと嫌な音がして兵士は踏み潰された.
亜修羅は元に戻り,惨状と化したその場を再度見回してから,
「そろそろ戻るか」
背中のモンドラゴンM1908を背負い直して歩き出した.