☆ムーンチャイルド☆


『リィ、リィリィさ…ぎょえ!!』


目が眩みながら振り回すリンプーのこん棒は、駆け寄ってきたブッタとデカバットにぶち当たり、2匹はぶっ飛び壁にぶつかりダウンした。


『くっ…目を眩ますとはこしゃくなことを…』


リンプーは片目を開けながら、大きな椅子の後ろに隠れている友希を睨みつけた。


『こ、怖い…』


友希はムーンブレードを握りしめながらブルブル震えていた。


すると、ムーンブレードが優しく光り出した。


『あれ…何だか暖かい…』


ムーンブレードのその優しい光は友希に温かみをもたらした。


『お母さん…』


その優しい光の温かみはまるで母親のような温かさだった。


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