☆ムーンチャイルド☆
『いきなり、どうしたの?熱でもあるの?』
母親は友希のおでこに手を当てた。
『大丈夫だよ、熱なんてないよ』
友希は笑顔で告げた。
『そう…。それより早く起きなさい。学校に遅れるわよ』
母親はそれだけ告げ、友希の部屋を出て行った。
友希を笑みを零しながら、部屋中を見回した。
『ここは僕の部屋だ。あの変な世界は夢だったんだ、良かった』
友希は自分で自分にそう言い聞かせ納得した。
そして友希は、ベッドから飛び起き…学校へ行く準備をした。
『じゃあ、行ってきまーす』
友希はランドセルを背に家を出た。