☆ムーンチャイルド☆
『ロボットたちは今まで人間の手となり足となった分、今度はロボットたち自身が世界を支配し、人間を自分たちの手や足として使いだそうとしたんじゃ…。そんなロボットたちから人間たちは逃げ隠れしようとしたが、ロボットたちは街を破壊し、人間たちを次々と捕え、奴隷とした』
ペネルはそう話ながら、友希の足元に倒れているロボットに手をかけた。
『ロボットたちが…街をこんな風に…酷い…』
友希はこぶしを強く握りしめた。
『じゃが…酷いのは全てがロボットのせいでじゃない。そんな風なロボットにしてしまった人間たちも悪いんじゃ…』
ペネルは倒れているロボットの手を自らの手で握った。