また、会おうね。
記憶
わかった。私は亜紀子だ。
私の前世は……
亜紀子。
私の頭の中に記憶が流れこんできた……
***************
私は結婚した。
素敵な男性だった。
だけどあの人は借金を作って逃げてしまった。
私は子供達をお金持ちのおばさんに預け、私はそこで働く事になった。
小さかった子供は、おばさんが母親だと思っていた。
いや、思わせていた。
私はこっそり、上の子が5歳の時に本当の事を教えていたのだ。
叔母「ちょっとあんた。ここ汚いわ!掃除しなさい!」
亜紀子「わかりました。」
おばさんは私をいじめていた。
私はもう、疲れきっていた。
いつか、学校で習った…
「輪廻」。
私はそれを信じていた。
だから……
私達が一緒に死ねば、
また、会える。
もう一度、人生をやり直せる…!!
そう、
信じていた。