朧月
女はむやみに 顔を見られてはいけない 時代

御簾のベールで顔を隠し


今宵も 月を見つめて語る言葉は


己の身の上話


憂う心細い 問いかけに


月は ただ黙り聞いてるだけで


月の光に甘えて 夜を過ごし


やがて 眠りについていた
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