I am Revenge oneself~騙す天才~
第1話・相手は詐欺師
プロローグ
【神崎翔太】
俺はこの名前をけっこう気に入っている。親が付けたかなんて、わからない。親とそう言う会話をしたことがなかったから。
だけど名前は好きだった、だからなんにでも子供の頃は名前を書いた。
道具に名前を書くときは、漢字のがかっこよかったので漢字を小学生ながらに必ず用いていた。
少しばかり暗い話なるが、俺の今はこの世にいない父母の話を少ししよう。
母は俺を生んで……すぐに亡くなったらしい。顔を見たこともない。