I am Revenge oneself~騙す天才~
「で、でもお金本当に払わなくて、大丈夫なの??」
不安そうに美咲が聞く。
「大丈夫だよ。詐欺師だから」
「どういうこと??」
美咲の頭にクエスチョンマークがたくさん見えるのは幻覚だろうか。
「詐欺師ってさ、楽して稼ぎたいって思ったやつしかなんないの、めんどくさい奴からは、すぐに手を引く。」
美咲は納得したような顔をして言う。
「そうか!!た、確かにそうだね!!翔太兄ちゃん、ほんと…ありがと!!」
おれはこの時少しだが疑問を感じた。俺は名前を教えたってか??
だがそんな疑問は次の美咲の行動で吹っ飛んでしまう。