I am Revenge oneself~騙す天才~
俺は廉の肩を組み、少し夏美から離れて小声で言う。
「廉、俺はしくじらない…それに大学辞めたって俺はなろうと思えば弁護士だってなれる…瞬間記憶能力があるからな。」
夏美に知られたら面倒なことにもなるかもしれない。夏美はまだ何者かもわかっていない。
俺の発言に当然ではあるが廉は驚いていた。
「信じらんねぇ………あ、そうか!!だからあの時翔太は、俺は消しゴムいらないからって言ったのか…」
一人で納得する廉。
瞬間記憶能力のことは俺は大学では誰にもしゃべっていなかった。それには理由がある。