I am Revenge oneself~騙す天才~
ただひとつわかったこと。
犯人は俺を試している。
そう考えながら、俺はもくもくとラーメンを食べる。
夏美は、いきなりガツガツと食べ始めた俺を、びっくりしたような顔で見つめてくる。
ラーメンを食べ終わり、俺はふと窓の外の景色を見る。
きれいな夕日がラーメン屋の窓から見えた。すっかり日が暮れちゃったな。
「夏美、村田電気店のネット詐欺、一週間でけりつける」
そう言って俺は千円札をテーブルに置いて店を出た。