彼奴、依存症。
何やらと言うか、やはりと言うか…。
当然のように今朝のことはクラス中に広まっていた。
勿論、あの口軽男が原因だろう。
あたしは休み時間、授業中共に、ずっと机に突っ伏していた。
あたしがトイレを行こうと立ち上がっただけで連中はビクっとし、沈黙をつくる。
ビビるぐらいならあたしの話をするな、と言いたくなることは度々あったが、なんだか連中があたしを恐れる様は見ていて清々しかった。
そんなあたしはやはり、”悪魔”なのだろうか。
そんなことを考えるが、あたしが机に突っ伏している間は何やら噂が飛び交っているのが耳に障る。
耳を塞いでも、塞ぎきれない。
「あの”悪魔”が、ね」
お前はあたしの何を知っている。
あたしは心中でツッコミを入れる。