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「本当に、すまないと思ってた。

好きだったのに、傷つけた。

守りたかったはずなのに、桃井に深い傷をつけた。

本当に、申し訳ないと思ってる」

平林くんの顔が泣きそうな、悲しいものになった。

「本当に申し訳ないと思ってるなら、もう2度となっちゃんの前に現れないで。

それが、これから君が一生をかけて行う罪の償いだから」

「はい…」

平林くんは首を縦に振ってうなずいた後、私に視線を向けた。

「本当に、すまなかった」

頭を下げた後、謝った。

「もう、気にしてないから」

そう言った私に、
「桃井には幸せになってもらいたい。

だから、ごめん」

彼はもう1度私に謝罪をすると、静かにその場を去って行った。
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