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黄色のお姫様と桃色のいい女

「俺はどうして…」

自分の無力さに泣きたくなった。

なっちゃんが好きだった。

なのに、俺はそんな彼女を突き放した。

なっちゃん、傷ついた。

あんなこと言われて、傷つかない訳ないじゃないか…。

「――どうしたんですか?」

その声に視線を向けると、ポニーテールの女の子がいた。

黄色だと、俺は思った。

なっちゃんは桃色だけど、彼女は黄色だ。

そんなバカなことを思っている自分は、何を考えているのだろう。
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