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前の会社がどう言う社風だったかは知らないけど…と言うか、この人がどんな風に育ってきたのかもわからないけど。

「無理です!

とにかく、私のことは名字で呼んでください。

も・も・い、ですから!」

私は椅子から立ちあがると、
「失礼します!」

彼に背中を見せると、会議室を出た。

全く、よく係長まで出世なさったこと!

係長の肩書きを渡したヤツの顔をひっぱたいてやりたい!

そもそもあんなヤツが上司なのかと思ったら、頭が痛くなってきた。

そう思いながら、私はデスクへと戻って行った。

バファリン、まだあったわよね?
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