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「案外さ、係長狙ってんじゃない?

いくらベテランだからとは言え、係長の補佐役って言うのも何か怪しいし」

「うわー、やらしーい!」

ちょっと待て!

誰が誰を狙っているんですって!?

私はそんなに男に飢えていないわよ!

それ以前にあんなヤツを狙わないわよ!

そう思って給湯室に入ろうとしたら、
「あんまり、なっちゃんの悪口を言わないでくれる?」

第3者の声が入った。

「――か、係長…」

化け物でも見たのかと言うような声で女子社員が言った。

「なっちゃんとは昨日飲みに行った時に仲良くなったの。

それで今日出社したら、なっちゃんがいただけのことだから」

隠すことでもないと言うように、姫島北斗が淡々と話した。
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