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連れて行かれたところは、使われていない会議室だった。

「あの…」

「何かされた?」

姫島北斗が聞いてきた。

「えっ、何にも」

戸惑いながらも私は首を横に振って答えた。

「後輩の子からつきあっているのかって誤解されただけで、それ以上はないです」

そう言った私に、姫島北斗は考えるような顔をした。

どうしたんだろ?

そう思っていたら、
「だったら、つきあって見る?」

姫島北斗が言った。

一瞬、何を言われたのかわからなかった。

つ、つきあう…?
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