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ウソ、でしょ?

「そんでさー、俺たち賭けたじゃん。

AまでとかBまでとかCまでとか。

Aいけたら1000円、Bいけたら5000円、Cまたはそれ以上いけたら1万円ってさ!」

ギャハハハハと、みんなで下品に笑った。

賭けてた…?

私を商品みたいにして…?

あまりの事実に、私は固まることしかできなかった。

「んでさー、地味子の桃井とつきあってどこまでいったの?

んっ?

んっ?」

ひとしきり笑った後で、彼にそんなことを聞いてきた。

「あー、ダメだったよ。

手ェすらダメだった」

ククッと笑いながら、彼が言った。
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