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あの人との出会いは、最低最悪だった。

イケメンで長身なのは認めるけど、性格は最悪もいいところだった。

最悪以下の評価があるとするならつけてもらいたいほどである。

でも、いつの間にかあの人に恋をしていた。

平林くんとの過去を話したのも、本気になったのも、全部あの人が初めてだった。

結ばれると結末を期待していたけど、ダメだった。


チンと、エレベーターが止まったのと同時にドアが開いた。

私はエレベーターを降りると、秘書課へと足を向かわせた。

秘書課へ行く途中に休憩室がある。

そこから誰かが出てきた。

「あ」

「桃井さん」
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