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「なっちゃんに頼みたいことがあったから、わざわざ追いかけてきたのに、あの現場に遭遇して。
平林くん、だっけ?
なっちゃんのお見合い相手で、高校の同級生の。
あまりにもしつこそうだったから、助けようと思った。
けど、真っ先に別の人になっちゃんは助けられて…」
だんだんと、彼の声が震えていることに私は気づいた。
「そのうえ、なっちゃんは彼に相談してた。
俺じゃなくて、助けてもらった彼に頼ってた」
姫島係長から目をそらすように、私はうつむいた。
さっきまでの状況を見られていたことにショックを受けたんじゃない。
私が気づかなかったからだ。
平林くん、だっけ?
なっちゃんのお見合い相手で、高校の同級生の。
あまりにもしつこそうだったから、助けようと思った。
けど、真っ先に別の人になっちゃんは助けられて…」
だんだんと、彼の声が震えていることに私は気づいた。
「そのうえ、なっちゃんは彼に相談してた。
俺じゃなくて、助けてもらった彼に頼ってた」
姫島係長から目をそらすように、私はうつむいた。
さっきまでの状況を見られていたことにショックを受けたんじゃない。
私が気づかなかったからだ。