君が笑顔でいてくれるなら*
由梨は私の足に
ちょこんと座る
「由梨、りんご食べる?」
「うん」
由梨はりんごを頬張っていた
「なんか兄弟みたいだな」
新先生がいた
「新先生♪」
由梨がはしゃぐ
私は新先生の目を
見ることがなかった
「先生♪由梨の骨髄早く見つかるかな?」
「そうだね、見つかるといいね」
「うん♪」
「ねぇ、夏木さんちょっといい?」
新先生からの呼び出し
「…はい、由梨ちょっと待っててね」
由梨はちょっと寂しげに
私の膝から降りた