君が笑顔でいてくれるなら*
―病室の外―
「どういうこと?」
新先生から
信じられないことを
聞いてしまった
「由梨がもうすぐ死んじゃうって…」
「骨髄が見つからない、だから…」
「あと3ヶ月でしょ?」
「いや、あと1ヶ月」
えっ…
「嘘…」
新先生はうつむいた
そしてあたしの肩を叩いて
どっかにいってしまった
そんな…あんなに
「あいねぇ?」
振り返ると由梨がいた
私は何事も
なかったかのように
由梨に接した
「由梨どーした?」
「…あのね、由梨ねままとぱぱお仕事忙しくてこれないの」
「それで?」
「ままとぱぱに逢いたい」
涙が出そうになった