グレーに染まる
階段を上りながらふと気付いた
「竜也…あんたまたコンビニ弁当?」
「ん?あー…うん」
竜也の手には白いビニール袋
ほぼ毎日コンビニ弁当だ
「ったく……明日から作ってきてやろうか?」
「え?瑠香さんが?」
「ん。コンビニばっかじゃ体に悪い」
「いいの?」
「別に。自分の分のついでだし」
「んじゃお願いしよーかな」
「じゃついでに俺のも!!」
「…チッ」
「え?舌打ち?何で?何で俺だけ舌打ち?」
「わーったよ!うっさい!」
「やったー!!瑠香ちゃんの弁当!!」
自分が言い出した事とはいえ、明日から作る弁当が3人分に増えてしまい聞いた事を後悔した