兄妹、初恋・・・
すると、担任が口を開いた。

「さっき、式でも行ったが、俺が担任の聡樹直人だ。
ビシバシしごいていくからな。よろしく。」

うわぁ、まさかのスパルタ宣言!!?

ちょっと心配かも…

「えぇー、早速だが、自己紹介をしてもらう。
名簿順でいくぞぉ」

「その前に、直ちゃんから自己紹介してよぉ♪」

紗柚、直ちゃんって…

先生だよ!?

男の人だよ!!?

直ちゃんって…どうなの??

「おい、先生様に向かってちゃんはないだろ…まぁいいが」

うぇえぇ!!?いいの!!?

っていうか、さりげなく様を強調するなよ…


一人で語る私をおいて、自己紹介はもう始まっていた。

「じゃあ次、九条!」

「えっ!あ、はいっ!!?」

う、視線が集まる。

はずかしぃ!!!

「あの、九条麻衣です。
えっと、誕生日は3月14日で、
あっと、血液型はA型です。
…このくらいですか?」

「よし、じゃあ次、椿野!
…?椿野ぉ??」

ちらっと後ろを見ると、机にうつぶせて寝ている人がいた。

…!!!この人っっ!!

「おいっ、起きろ!!!」

「…んあぁ、何だよ…」

「何だよじゃねえだろ!!
起きろ!!!」

「うるっせぇな…」

そう言って、椿野は起き上った。



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