兄妹、初恋・・・
…ッ!!?
頭痛が…っ!!
嫌だ、嫌だイヤだイヤダッ!!!
イヤダ、オモイダシタクナイ……ッ
しばらく俯いたままだったひろ兄は、再び口を開こうとした。
「実は、麻衣のお母さんは…」
「…ッ!!いやああぁぁぁぁぁっっ!!?」
急に激しい頭痛に襲われ、私は悲鳴をあげて頭を強く抱え、ガシガシと掻きむしった。
なんなのっ、これ!?
アタマガ、イタイ……ッ!?
何かが、溢れ出てきそう…!?
イヤだ、コワイッ!!!
その瞬間、頭の中を一瞬何かがよぎった。
まただ…
また、何かを“思い出してしまう”………
そして、次の瞬間。
私は、深い記憶の中へと、再び、堕ちていった……