兄妹、初恋・・・


周りに一瞬の沈黙が広がる。

永遠に続くのではないかと思うほど静かだった。

鈍い痛みに顔を歪めつつ、私は重たい体を起した。

…何が起こっているのか、全く分からなかった。


そして、
誰かが、甲高い悲鳴をあげた。
とたんに、沈黙は破れ、周囲が喧騒の渦に巻き込まれた。





私の足元は、生温かい、真っ赤な液体に濡れ…

鼻には、鉄っぽく温かい匂いがまとわりつてきた…


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