兄妹、初恋・・・
「お~~~い、麻衣さん??だいじょぶ???」
「…っえ!!?」
「麻衣…、まぁたトリップしてたの?」
「しょぉがないよねぇ。これがあたしの知ってる麻衣だもん。急には変わんないよねぇ」


どうやら、また自分で一人で語っちゃってたみたい。
…この妄想癖、いつになったら治るのやら。


キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪

独特な学校のチャイム音と共に、主任らしき先生が教室に入ってきた。
なんか長細くて…弱そう。

「今から式があるぞ~。さっさと準備して、さっさと並んでちょ~だい」

なんか癖のあるしゃべり方のおじさんだ。
とりあえず、ごぼうちゃんとでも呼んでおこうか。

ごぼうちゃんは、それだけ言うと教室を出て行った。
歩き方も腰を痛そうに曲げながら歩いていた。
…かわいそうだな…


とりあえず、みんなが適当に並んで体育館へと向かった。
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