world LOST world
バイトも終わり、
美鈴と駅まで歩いていた。
「星夜くんは明日バイトあるの?」
「あるけど来んなよ」
そう言って、
上から美鈴を見下ろした。
「ちえぇ」
美鈴は斜め下を見ながら
口を尖らせた。
美鈴と一緒に
バイト出来るのは
嬉しい…が、
目で追ってしまうと
いろいろと直輝と
店長がうるさい。
今日だって、
『てぇーんちょお! 星夜がエロエロビームを美鈴ちゃんに送って松ぅ』
『年頃の男はこれだからダメなんだぞぉ? 星夜ちん! 美鈴ちゃんを目で追ったらメッ! だじょお?』
とかなんとか。
うるさいコンビだ。
「でもさっ、またいつかバイト出来るかな?」
美鈴は意外と
楽しかったらしい。
「たまになら、店長も許してくれんじゃねーの?」
「やった!」
喜ぶ美鈴は
子猫みたいだった。