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「どうだい? 体調は?」



お父さんとお母さんとは違ってニコニコと笑いながら話す坪倉さん。


「傷が痛いんですけど、後は特に…」

「傷かぁ…痛み止め打ったんだけどな?」



坪倉さんはいつもと変わらない調子でしゃべっている

…が、


お父さんとお母さんが
そわそわとしている。


「先生…やっぱり、言わなきゃダメですか?」


お母さんが小さな声で
坪倉さんに言った。


なんだろうこの感じ。

空気が重い。



「美鈴さんの体の事です、隠したら言うのがもっと辛くなるでしょう」


「で、でも! 昨日…手術が終わったばかりなのに…もう少し落ち着いてからでも」

「松木さん…現実から逃げては行けません」


「……」



坪倉さんとお母さんの話があたしの事だって言うのはすぐわかった。


そして、
良くない話だって言うのもわかった…







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