手をつなごう
朝になってやっと雄太が口を開く。


「おはよう・・・」


何か言おうとする雄太に有紀が話し出す。


「いいよ。分かってる。しつこくしないから安心して。」


雄太がその意味を理解したのかは分からない。


マンションを出ると有紀は仕事へ、雄太は学校へと向かった。


その日有紀は怖いくらい仕事に集中した。


余計な事を考える時間がないようにと必死にこなした。


よくある雑誌によくある恋愛相談。


身体を許してしまった相手に本気で恋をしてしまいました・・・・


女の方が傷付くパターンである。


仕事終えて携帯をチェックするとメールが届いていた。


‐今日仕事何時まで?


雄太だ。


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