大切な人を亡くしても〜未来へ〜
浅い眠りの夢の中では、毎日のように、彼は顔をくしゃくしゃにして、目を細めて幸せそうにして現れる。
そして目覚めた時の、現実に放り出された時のショックは、とても計り知れずいつも涙を流している。
想太のパグのような愛嬌のある顔も、雨の日をピタリと当てる強い癖毛も大好きだった。
笑うタイミングや泣く時、その日食べたい物など、好き嫌いも同じで私達はどこか、兄妹(きょうだい)みたいだった。