約束 〜君との未来〜
それ以来、私はりょうを尊敬し続けている。

年下で可愛い存在のりょうが大人に見えてきた。

そんな矢先、問題が起きた。

『今日でりょうラストなんですよ。』

一緒に飲んでいたホストが言う。

『えっ?』

私は動揺した。
ラストって事は、もうお店に来ない。来ないって事は、もう会えない!?

私の気持ちも知らず、りょうがグラスを持って私の席につく。

『今日ラストって本当?』

私が聞くと
『そうだよー。寂しい?』と笑ってりょうが答えた。

『別に…』

うん。私は素直じゃない。

『名刺さ、せっかく作ったのに配り終わる前に辞めちゃうんだよ。』

そう言ってりょうは私に名刺を見せる。

『ちょうだい!!!』

私はりょうから名刺を奪った。

会えなくても、これで連絡が取れる。
そうウキウキしていた。
< 10 / 81 >

この作品をシェア

pagetop