たくさんの涙は、あなたを想う切ない恋心。
嫉妬のはじまり
「えっ?まぢぃー?」
「まぢ」
「いいな〜」
「いいだろ〜。」
あっ……
頭ヨシヨシってしてもらってる
もう、苦しくて悲しいよ――……
私、一回もしてもらったことないのに
はぁ……
「奈々ちゃん」
「えっ?何?」
「ちょっと、みんなで話そうよ」
「うん」
「まぢかよー」
「じゃあ、青木のおごりね〜」
「うっわー。今月、金ピンチ!!」
「自分が、言ったんでしょ!?
『負けたら、そいつおごれよ』って」
「なんで、そーゆーことばっか覚えてんのかね」
「しょうがないじゃない
そーゆー人間に生まれちゃたんだから。
ね?奈々」
「うっうん」
「奈々どーした?」
「……―なんでもないよ…」
「そう?」
「なーに、してんの?」
うわっ…
ビックリ...
「ゲームしてたとこ」
「そっか^^
つか、奈々、借りるぞー」
「どーぞどーぞ。
楽しんで来て下さい」
えっ……
なんで
ガチャッ
「なんで、鍵閉めるの?」
「2人っきりになれたんだから
誰にも、邪魔されたくないでしょ?」
「………」
「つか、俺以外の男と喋んないで」