”ただ、愛されたかった…”
 2歳年上の弥生さんの結婚が決まった。

 仕事も辞めると言う。

 それで、瑠理が、弥生さんのお客様を

 引継ぎしなければいけなくなった…。

 自信が無かった…。


 かりあげもまだ勉強の途中だったし…。


 そんな、数日後、

 「2週間以内に、刈り上げも出来るように

 なってね。そうしてもらわないと、困るの!」

 弥生さんにそう言われた…。

 2週間後が弥生さんの結婚式。

 言ってる意味は、わかるけど、本当に

 自信ない…。

 
 毎日、そんなプレッシャーに悩まされた。

 でも、時々、こんなふうにも考えた。

 ”弥生さんがいなくなったら、自分の好きなように

 できる。わるくないかもしれない”


 現実は、そんなに甘くなかったけど…。
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