”ただ、愛されたかった…”
 二人が、瑠理の目の前で、行ってしまった。

 一瞬、確かに、”いってしまえ”と思ったけど

 現実にもどれば、重い責任がのしかかってきた…。

 足が、ガクガク震えた。非常事態の時、本当に

 足とかガクガクするんだ…。

 初めて、知った…。


 朝まで、探したけど、見つからなかった。

 由美の両親に話さなければいけない。

 この事を知っているのは、瑠理だけだから…。

 気持ちが重い。

 涙が溢れてきた…。
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