”ただ、愛されたかった…”
 美樹は、ウエイトレスのアルバイトを探し、働くようになっていた。

 瑠理の家から、自転車で、15分位のファミリーレストランである。

 

 「あのさー、多分美樹ちゃんだと思う。男の人と腕くんで

 歩いてたよ…。彼氏できたんじゃないの?」

 喫茶店に瑠理とゆかり(瑠理の友達)は居た。

 ゆかりは、野菜サンドを食べながら言った。ダイエット中らしい。


 「うそー、聞いてないよ!」

 瑠理は、最初、あり得ないと思った。でも、ゆかりは、間違いないと言う。



「ただいま」

 「おかえりなさい。」

 美樹は、笑顔で、瑠理を迎えた。

 「…美樹ちゃん、あのさ~、彼氏できたの?」

 「うん、できたよ。ファミレスに食材とか、配達してくれる人。

 今度は、頑張るんだ。」

 美樹は、明るくそう言った。

 「そう…よかったね。」




 ”以外と美樹は、ドライなタイプ…みたい…。

 美樹の前向きさ…少し怖かった…。”
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