”ただ、愛されたかった…”
 その日は、朝から体がだるかった。

 休むのは、好きじゃないから、仕事に行った。

 好きじゃない…本当は、瑠理がそう思ってる訳ではない。

 瑠理の母親が、仕事を休むのが、好きじゃないのだ…。

 
 瑠理は、母親に嫌われたくなかった…。と言うよりも、母親に褒められたかった。

 でも、どんなに頑張っても、褒めてはくれない…。

 だから、瑠理は、意地になって頑張る…。

 でも、届かない…。

 どんどん、自分が追い込まれていく…。


 良い所…一つくらい…

 一つくらい、見つけて欲しかった…”



 ”私は、母親に褒められた事がない…。

 ずっと、否定されてた…気がする。”


 母親は、無意識で、そうしていたとしても…悲しかった…。

 
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