”ただ、愛されたかった…”

  「来年の今頃は、どうなってるだろうね。別れてるかもしれないね。」

 学は、瑠理にそんな事を、笑いながら言った。


 「どうして、そんな事言うの?」

 瑠理は、別れるという言葉を、笑いながら言われ、悲しかった…。



 「だって、先の事は、わからないでしょう。」

 学は、普通に言う。



 瑠理は、何も、言葉を返せない…。






 周りの景色は、生命力に溢れてた。



 緑の色が強かった…太陽が反射して、キラキラしていた…。





 瑠理は、オーディションの事、学に言ってなかった…。
< 157 / 207 >

この作品をシェア

pagetop