”ただ、愛されたかった…”

 「学、私、東京に歌のオーディションにいくの。」

 瑠理は、学に話した。


 
 「…?なに、それ?俺、聞いてないよ!受かったら、俺、困るじゃん!

 絶対、嫌だ!瑠理、受かりそうな気がするんだよ…。」

 
 学に、反対された…。

 ”オーディション受けるだけだよ”なんて嘘は、言えない…。


 合格したいし、歌手にもなりたい…。


 学の言ってる事は、わかる…。



 瑠理は、なにも言い返せなかった…。



   落ち込んだ…。
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