”ただ、愛されたかった…”



  「瑠理、あんた、本気で歌手になりたいの?歌手にもなりたい、彼氏も欲しい、

  そんなんで、うまくいく訳ないわ。」

 
  母親は、晩酌しながら、瑠理に言った。

  
  その日は、瑠理も、瑠理の母親も、口数が少なかった…。



  
  瑠理の頭の中で、学の事、オーディションの事、母親の言葉、

  いろいろな物が、グルグルしていた…。
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