”ただ、愛されたかった…”

 瑠理が、朝寝坊してないか心配で、勇太が、

電話した。

 
 「瑠理、おはよう。起きてる?」



 「!!!勇太!ぜんぜんスッキリ起きられない!

 4時半から、外は、明るくなって来るんだよ!

 4時半から、…寝れないの…。

 こんなんじゃ、寝不足で倒れちゃう。

 ぜんぜん幸せじゃないし、素敵じゃない!

 ぜんぜん駄目!!!」

 瑠理は、4時半から、起きていた。

 外の明るさで、眠れなかったらしい。


 「…わかった。カーテン前のに戻そう!」

 勇太は、そう言って電話を切った。


 ”しょうがないなぁ、瑠理は…

 最初、自分が言った言葉と、ぜんぜん違うよ!”

 心の中の勇太の声…。
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