”ただ、愛されたかった…”
 「瑠理、友達を大切にしなさいよ!」

 勇太は、時々、笑いながら、そう言う。

 それに対し、瑠理の返事は


 「嫌だ!」

 即答だ。

 でも、本当は、そう言ってくれる勇太の言葉が

 すごく嬉しい。

 瑠理自身、大切にしなければいけないと

 本当は、思ってる。

 ただ、まだ、あまりうまく出来ないだけ…。


 
 

 瑠理は、本当は、勇太にすごく感謝している。

 普段は、絶対言わないし、
 
 そんな匂いもさせないけど…。






 二人の何気ない会話…一緒に笑ったり、

 ご飯を食べたり、話したり…

 そう言う事が、すごく大切。

 …幸せだと、思います。







 人は、悲しい事に、不幸があって、

 今の幸せに気が付くところがあります。

 本当は、日々の些細な幸せ、そういうのが

 すごく大切な事だと、思うのです。

 ……幸せに慣れてきたら……

 忘れてしまう…。

 だから、時々、意識して、

 今を、見つめた方がいいのかもしれません。



 ”今”を大切にしたいです。



 日々のちっちゃな幸せ、

 人を思いやる心を大切にしたいと思います。

 
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